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演題の例。「なぜ宇宙は人間に0歳児を与えたか」「21世紀の子育て」「親心を育てる」「園と家庭の心が一つになって」「新しい保育指針について」「一日保育士体験で感謝が育つ」「親の感謝が教育を支える」「子をながめ、親が育つ」「幼児をながめ人は一つになる」「幼児が耕す親心」「幼保小連携して親心を育てる」「学校・家庭・地域の連携で作る絆」などですが、集まりの主旨に合わせて変えていただいて結構です。

略歴:

松居 和

1954年、東京生まれ。慶応大学哲学科からカリフォルニア州立大学(UCLA)民族芸術科に編入、卒業。尺八奏者としてジョージ・ルーカス制作の「ウィロー」、スピルバーグ監督の「太陽の帝国」をはじめ多数のアメリカ映画に参加。
1988年、アメリカにおける学校教育の危機、家庭崩壊の現状を報告したビデオ「今、アメリカで」を制作。1990年より98年まで、東洋英和女学院短期大学保育科講師。「先進国社会における家庭崩壊」「保育者の役割」に関する講演を保育・教育関係者、父母対象に行い、欧米の後を追う日本の状況に警鐘を鳴らしている。
NHK「すくすくあかちゃん」、静岡テレビ制作「テレビ寺子屋」TBS「報道特集」などに出演。2001年、文芸春秋三月号に「アメリカの学校教育を見習うな」を執筆。日本小児科学会第百回記念大会、日本小児保健医学会、乳幼児教育学会、厚生労働者児童家庭局、自民党少子化対策委員会、東京都青少年健全育成会、各県保育士会、私幼連PTA連合会など、毎年多数の講演をしている。
 2002年に朝日新聞「私の視点」中日新聞「人生のページ」に執筆。2003年、小冊子「子育てと幸せの関係」(埼玉私幼連発行)が埼玉県の幼稚園を通して11万世帯に配られる。2004年版文芸春秋社「日本の論点」に「子育ての社会化は破壊の論理」を執筆。
2006年から2010年まで埼玉県教育委員会委員を務める。(2009年から2010年まで委員長)
2008年、制作、監督したドキュメンタリー映画「シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち」が第41回ワールドフェスト・ヒューストン国際映画祭、長編ドキュメンタリー部門で金賞受賞。イングランド国際映画祭審査員特別賞受賞。南アフリカ国際映画祭招待作品。Bayou City Inspirational映画祭ベストスピリチュアルドキュメンタリー映画賞受賞。国際宗教映画(International Film Festival of Religion and Cinema)祭招待作品
絵本「すなのお城」「はじめのいっぽ」を制作・出版。(ロードプロモーション)

子育て関係の著書:「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」「子育てのゆくえ」「21世紀の子育て」「親心の喪失」(エイデル研究所)。
絵本:「すなのお城」「はじめのいっぽ」
DVD作品に「シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち」(ロードプロモーション)講演DVD「21世紀の子育て」など。

最新刊:「なぜ、わた
したちは0歳児を授かるのか」(国書刊行会)




オフィシャルホームページ:http://kazumusic.com/

 

講演内容紹介

(保育者用)
 なぜ人間は宇宙から幼児期を与えれられたか。自らの幼児体験、そして幼児を育てる体験から私たちは幸せになる方法を学びます。
 幼児という絶対的弱者とつきあうことによって、人間はその善性を引き出され、優しさを身につけます。親心を中心に据えた弱者を育むための「良い人間性」は、幼児の存在が引き出すものです。競争に基づかない、自由を犠牲にする幸福感を子育てから学び、親たちが親らしくなっていく、このプロセスが人間社会を守ります。
 進歩や豊かさの名の元に家庭が崩壊しはじめている時代に、私達は、すべての人間が、「幼児によって引き出されるべき善性、優しさ、親心」を持っている、ことを疑ってはならない。宇宙は自信をもって我々人間に0歳児を与えているのです。幼児と接する機会さえ与えてやれば、親たちは親らしくなる、人間は人間らしくなる。人間らしくなるプロセスにこそ、幸せがあるのです。それを信じて、保育者が幼児を使って「親心を育てる」決断を今、しなければなりません。幼児の集団を預かっている自分達が人間社会に「人間性」を生み出す鍵を握っているのだということを自覚しなければなりません。
 親の子育て観を変えることは社会全体の幸福論を書き直すことに他なりません。
 預かり保育や延長保育など、福祉や保育がサービスの名のもとに親のニーズに応え始め、親たちが束縛や犠牲を嫌い、「個性豊かに」自分勝手に生き始めた時、人間は「家庭」という長い間親しんできた幸福感の基盤を失います。
 社会全体の幸せを考え、どうやって「子育て」を親たちに返してゆくか。またはもう一歩進んで、どうやって「親育て」をしてゆくか。それがいま幼稚園保育園に与えられた課題です。
 親心が育たないと、親たちに幼稚園保育園に対する感謝の気持ちが生まれない。親に感謝の気持ちが欠けると、保育の質が下がってきます。保育の質は、保育者の心の質です。保育の質を保つためにも、親心を耕すことが大切です。子育て支援と言いますが、実際は子育て代行です。代行するなら、代行する保育者と親たちの心が一つになっていなければいけない。子どもたちは安心して幼児期を過ごすことができなくなります。イジメや学級崩壊も、その根底には、0歳から5歳までの子どもたちが、安心して幼児期を過ごせなくなって来ていることがあるのです。
 4歳までは親が自分で育ててほしい。いや、すでにそれは危険だ。子供が0歳の時から保育者が親を鍛えなければ駄目だ。様々な論議が保育の現場でなされています。どちらの方法をとるにしても、問題は親。
 親が子供を育てる力が弱まった時、社会から忍耐力が薄れ、家庭崩壊は幼児虐待や犯罪という形で社会に還ってきます。家庭という社会の土台が崩壊し始めると、一時的に福祉や教育、更正施設を充実する方向へ社会は動きますが、システムの改革はやがてそれに対応しきれなくなります。その最もいい例が崩壊寸前のアメリカの教育システムです。そう考える時、「生まれてくる子供の3人に1人が未婚の母親から生まれてくる」という欧米の数字が、人類の歴史の上で、とんでもない重みを持って私たちに迫って来るのです。
 8年前アメリカ連邦議会に、犯罪を減らすため母子家庭から子供を取りあげ孤児院で育てよう、という法案が提出されたことがあります。その法案に賛成して当時の下院議長が「24時間の保育所と考えればいい」と言ったのを私は忘れません。子育ての問題、保育のあり方を、「人類の問題」として考えなければ、日本も、またとんでもない過ちを冒すことになります。
 人間たちが、「子育て」を幸福観の基盤にしていれば、幸福を探すうちに、自然に、秩序やモラルが生まれます。ほとんどの親たちが子育てを体験していれば、社会の秩序やモラルは自然に保たれます。

(私は最近園長先生たちに「親の一日保育士体験」のマニュアルを作っていただきました。これを厚労省や行政に薦めています。西川副大臣が「新しい保育指針の柱にしましょう」とまで言ってくれました。これを実践すると親たちに保育園に対する感謝の気持ちが生まれる。その感謝が学校教育を支える。このたった14ページのマニュアルが日本を救う、そう思っています。「親心を育む会」のホームページhttp://www.ac.auone-net.jp/~oya_hug/index.htmlからダウンロード出来るようになっています。ぜひ、ごらんになって下さい。)

 

(父母用)
 子育てに正解はありません。色々な文化に色々な子育てがあって、家庭ごとに違って良いのが子育てです。親たちが自分の趣味、都合にあわせて子育てを考えればいいのです。それを考える時、親が親らしくなってゆくのです。
 幼児という絶対的弱者とつきあうことによって、人間はその善性を引き出され、優しさを身につけます。競争に基づかない幸福観、自分の自由を犠牲にする幸福感を子育てから学んで親が親らしくなっていく、このプロセスが人間社会を守ってきたのです。

(幼保小連携して親心を育てる)

 いま、子供たちを囲む様々な問題の根底に、社会に「親心」が育たなくなってきたことがあります。幼稚園や保育園、学校の普及により、親が子供たちと過ごす時間が不自然に減って、子育てに無関心だったり、自信を持てずに迷い、子育てを幼保小に依存する親が増えています。幼保小に子育てをお願いし、感謝しつつ頼るならまだしも、当然の権利のように思う親が現れてくると、親心という「感謝と祈りの心」が、いかに現代社会で育ちにくくなってきたか、幼保小が親心の喪失にどれだけ手を貸してしまったか、が見えてきます。
 子育ては、子供を育てる以上に、それをすることによって親たちが育ってゆくこと、親心が社会に満ちてゆくことが大切でした。そして、この親心という弱者に優しい、忍耐力のある心が人間社会に絆をつくり、モラルや秩序を生み出してきたのです。子どもたちの安心感を支えてきたのです。
 幼児の誕生を祝い、抱き、言葉の通じない0歳児とのコミュニケーションを通して忍耐力をつけ、思うようにはならない子育てに一喜一憂しながら親心という祈りの心が育ってゆく。人間の幸福を支えた本来の流れを少しでも取り戻すことが出来たら、と思います。幼保小が、一致団結して意識的に親心を育てる、親心を耕しなおす方向へ動くことが出来たら、いまある様々な問題をその原点から解決することが出来るはずです。
 学校が健全に存在するための土台になるのは、教師の精神的健康です。それを守るのは「親たちの感謝の気持ち」です。保育園や幼稚園が、保育の中に親を引き入れることで、まずそこを耕す。親心を耕すのは幼児たちです。年に一日保育士体験をするだけで、親たちが保育士に感謝するようになります。保護者会の出席率が9割を超えます。そして、親たちが親心の絆を「子供を眺めながら」深めることで、地理的には失われてしまった「地域の絆」を、「親同士」という次元で復活させることは可能です。
 子供たちが安心して育ってゆくための大切な条件が、親と保育者と教師の「信頼関係」であることを忘れてはなりません。「子供をどう育てるか」ではなく、育てる側の「信頼関係がどう育つか」が、「子育ての存在意義で」であることをしっかり心にとめて、幼保小の連携をすれば、教育・保育機関の人類の進化における大切な役割が見えてくると思います。

 

(講演を録音録画して、複製して様々な目的に使っていただいて結構です。)

(マイクが一本あれば、他に機材は要りません。)
(何か質問がありましたら、いつでもお電話またはメールを下さい。)
(ホームページhttp://kazumusic.com/ に原稿集があります。そこから会の趣旨に合いそうなものを、レジメとして配っていただくとありがたいです。)

松居 和
090-3331-7945
電子メール/chokoko@aol.com

(映像関係者用プロフィール)

1954年、東京生まれ。慶応大学哲学科からカリフォルニア州立大学(UCLA)民族芸術科に編入、卒業。尺八奏者としてジョージ・ルーカス制作の「ウィロー」、スピルバーグ監督の「太陽の帝国」をはじめ多数のアメリカ映画に参加。音楽プロデューサー、演奏家として多くのCDを制作。
1988年、アメリカにおける学校教育の危機、家庭崩壊の現状を報告したビデオ「今、アメリカで」を制作。1990年より98年まで、東洋英和女学院短期大学保育科講師。「先進国社会における家庭崩壊」「保育者の役割」に関する講演を保育・教育関係者、父母対象に行い、欧米の後を追う日本の状況に警鐘を鳴らしている。
2006年、埼玉県教育委員会委員に就任
ドキュメンタリー「シスターチャンドラとシャクティの踊り手たち」は初めて映像作品。
2008年、制作、監督したドキュメンタリー映画「シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち」が第41回ワールドフェスト・ヒューストン国際映画祭、長編ドキュメンタリー部門で金賞受賞。イングランド国際映画祭審査員特別賞受賞。南アフリカ国際映画祭招待作品。Bayou City Inspirational映画祭ベストスピリチュアルドキュメンタリー映画賞受賞。国際宗教映画(International Film Festival of Religion and Cinema)祭招待作品

(中くらいの長さ)

松居 和

1954年、東京生まれ。慶応大学哲学科からカリフォルニア州立大学(UCLA)民族芸術科に編入、卒業。尺八奏者としてジョージ・ルーカス制作の「ウィロー」、スピルバーグ監督の「太陽の帝国」をはじめ多数のアメリカ映画に参加。
1988年、アメリカにおける学校教育の危機、家庭崩壊の現状を報告したビデオ「今、アメリカで」を制作。1990年より98年まで、東洋英和女学院短期大学保育科講師。「先進国社会における家庭崩壊」「保育者の役割」に関する講演を保育・教育関係者、父母対象に行っている。
NHK「すくすくあかちゃん」、静岡テレビ制作「テレビ寺子屋」に出演。
2001年、文芸春秋三月号に「アメリカの学校教育を見習うな」を執筆。
日本小児科学会第百回記念大会、日本小児保健医学会、乳幼児教育学会、自民党少子化対策委員会、などで講演。
2002年に朝日新聞「私の視点」。
2003年、小冊子「子育てと幸せの関係」(埼玉私幼連発行)が埼玉県の幼稚園を通して11万世帯に配られる。
2004年版文芸春秋社「日本の論点」に「子育ての社会化は破壊の論理」を執筆。
2006年、埼玉県教育委員会委員に就任。
2008年、制作、監督したドキュメンタリー映画「シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち」が第41回ワールドフェスト・ヒューストン国際映画祭、長編ドキュメンタリー部門で金賞受賞。イングランド国際映画祭審査員特別賞受賞。Bayou City Inspirational映画祭ベストスピリチュアルドキュメンタリー映画賞受賞。国際宗教映画(International Film Festival of Religion and Cinema)祭招待作品

 

著書:「家庭崩壊・学級崩壊・学校崩壊」「子育てのゆくえ」「21世紀の子育て」「親心の喪失」(エイデル研究所)。
絵本:「すなのお城」「はじめのいっぽ」
DVD作品に「シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち」(ロードプロモーション)講演DVD「21世紀の子育て」など。

(C) Kazu Music Japan 2009